「夕霧と一緒に、夏の御殿へ花散里の方のご機嫌伺いに行ってね。夕方、帰るふりをしてこっそり庭木の陰に隠れた。夕霧はそうとも知らずに、空の牛車を見送っていたよ」
「まあ……!」
あんまり無茶はしないで、と言っても、
「なにが無茶なものか。あなたに逢うためなら、俺は何だってする。鬼にだってなってみせるさ」
「そんな怖ろしいことを言わないで」
わたくしが言っても、柏木は笑ってわたくしを抱きしめるだけ。
「良くないことばかり口にしていると、いつがそれが現実になってしまうのよ」
「本気でそんなことを信じてるのか? 可愛いな、あなたは」
柏木はわたくしを力いっぱい抱きしめて、ささやく。
「俺は何も怖くない。もう一度あなたを抱くためなら、命だって惜しくはない」
不吉なことばかり繰り返す柏木に、わたくしはその唇を両手でふさいでしまうしかなかった。
けれど同時に、わたくしはその言葉を喜んでも、いた。
こんなにも深く誰かに愛されている歓び。それは、どんな恐怖や不安よりも強い。
柏木がこうして危険を冒してわたくしに逢いに来てくれたと思うだけで、わたくしは恍惚としてしまう。
まるで、二人で奈落の底を覗き込んでいるような逢瀬なのに。
これが、恋の悦楽。
こんな歓びに捕らえられてしまったら、誰だって、ほかのものは何も見えなくなってしまうだろう。
わたくしは初めて、朧月夜尚侍を身近な存在に感じた。
きっと彼女も、かつてこんな悦楽に酔いしれていたのだろう。源氏の君と二人で。
そして朧月夜が、周囲が引き留めるのも振り切って、出家してみせたと聞いた時。
わたくしは彼女を許せるかもしれないと、思った。
「ずいぶんさっぱりとしたお顔で、本当に何の未練も残ってらっしゃらないご様子でしたわ」
と、小侍従は報告してきた。
「女として生きる喜び悲しみ、すべて味わい尽くしたから、もう思い残すことは何にもない。朧月夜さまは、まわりの者にそうおっしゃったそうです。わたしもよそからお姿を拝見しましたが、尼そぎの髪もなんだか軽やかで、少しも痛ましく見えませんでしたの。ほんとにそのお言葉どおり、なんかもう、せいせいしたようなお顔で……」
そう――きっと朧月夜は、極上の恋の歓喜を知っているのだろう。
源氏の君との醜聞で、後ろ指をさされ、白い眼で見られていた時。そのつらさ、孤独、あるいは恋人を配流にまで追いやってしまった後悔、そんな苦しみをも、恋の幸福の一部として、貪欲に味わっていたに違いない。
いっそ死にたいとのたうち回りながら、けれど心のどこかで、こんなにも深く誰かを恋し、そして地位も未来も投げ捨ててまで愛してくれた男がいることを、誇らしく思ったはず。
こんなにも深く激しく、恋をつらぬくことのできる女は、滅多にいない、と。
今なら、その時の彼女の気持ちが、手に取るようにわかる。
だってわたくしも、まったく同じ気持ちだから。
柏木に愛され、抱かれ、みるみるうちに自分が変わっていくのがわかる。
まるで春になると草木が一斉に芽吹くように、この身体が愛される悦びに目覚めていく。
柏木の手が、唇が、わたくしのどこに触れても鮮烈な悦びを感じる。
「あなたの眼……まるで子猫みたいだ。あの時の子猫――」
うわごとのようにつぶやきながら、柏木はわたくしの瞼やこめかみ、耳元、触れられるところ全部にくちづけを繰り返す。
「あ、あ……柏木……」
あえかなあえぎがこぼれ、四肢がひくひくとわななき、柏木に絡みつく。自分ではもう、その淫らな動きが止められない。
熱を持って薄紅色に染まる身体が、しなやかな筋肉の下でわななく。のたうつ。さらに花の色が濃くなっていく。
そんなわたくしに、柏木もますます惑溺してゆく。
「悔しい――! 俺以外に、あなたを抱く男がいると思うと、悔しくて悔しくて、たまらない……!」
突然、柏木はわたくしを力いっぱい抱きしめる。骨が折れそうなくらいに強く抱き、汗ばむ肩へ、耳朶へ、残酷に歯をたてる。
「どうせあなたは、俺が想うほど深く、俺のことを想ってはくれないんだろう。源氏の君がいない間だけの、遊びのつもりなんじゃないのか!?」
「あっ、い、痛い……っ!」
「あの男はどうやってあなたを抱くんだ、源氏の君は! あなたはその声を、あの男にも聞かせてやったのか!?」
「やめて、やめ……か、柏木っ!」
顔をそむけ、懸命に訴えても、柏木はわたくしを離してくれない。
「いっそ、みんな殺してやりたい。あなたも、源氏の君も……!! あなたを殺して、俺も死ぬ――!」
わたくしを翻弄する若い激情。子供じみた嫉妬心のままに、柏木はわたくしを責め苛んだ。
けれどわたくしもまた、それすら快楽として受け止めていた。
無体に扱われても、それが彼の恋情のあかしだと思えてしまう。こんなにのたうち苦しむほど深く、わたくしは柏木に愛されているのだと。
これが愛される悦びなのだと、思った。
そう思って、源氏の君との夜を思い返してみると、その素っ気なさが今さらながらにひどく冷淡なものに感じられた。
源氏の君は慣れないわたくしの身体を気遣い、ただ優しくそっと、傷つけないよう抱いてくれたのかもしれない。それが大人の配慮、やり方なのだろう。
だがその気遣いが、わたくしには単に熱意のないものとしか感じられなかった。
がむしゃらにわたくしを抱きしめ、離さない柏木の若い情熱こそが、愛情だと思えたのだ。
「あ、あぁ……っ。い、悦い、柏木……っ。悦いの――!」
身体の奥底までつらぬきとおされ、狂おしく突き上げられる。蹂躙される身体は嬉しげに蜜をこぼし、濡れそぼっていく。
そしてわたくしは、生まれて初めて絶頂を知った。果てもない歓びの高みを。
罪の意識がその歓びをさらに深く、底知れないものにしていく。いつか破滅が来るとわかっているから、わたくしも柏木も、今この瞬間の快楽に溺れ込んでいくのだ。
「好きだ……あなたが、好きだ、紗沙……! このまま――あなたにつながれたまま、死んでしまいたい……!!」
「あっ、あ……柏木……っ。柏木、わたくしも……。ああ、あ――ひあ……っ!!」
わたくしたちは夜が白々と明けるまで、互いの身体を離そうとはしない。一瞬の時間も惜しんで、淫らに絡み合い続ける。人間とはこんなにも快楽に貪欲になれるものなのかと、我ながら驚くくらいに。
夜明け前に柏木が帰っていく時の、半身を引き裂かれるような悲しみさえ、わたくしを恍惚とさせる。
こんなにも深く激しく人を愛することができるなんて。
朧月夜はこの悦びを心ゆくまでむさぼり尽くし、そして満足したから、仏の道へと進んだのだろう。
でもわたくしは、まだ足りない。
生まれて初めて知ったこの歓喜に、わたくしはのめりこんでいた。
柏木が、怖いものなどないと言えば、わたくしも同じ気持ちになってしまう。
この逢瀬を続けるためなら、もう何も怖いものはない。源氏の君でさえも。
「源氏の君はまだ二条院に?」
柏木がそんなことを訊ねることもある。
激しい交わりの合間、互いの肌を確かめるようにそっと手を這わせ、寄り添いながら。
「ええ。紫の上の具合が、なかなか良くならないらしくて。もうずっと、向こうに行ったきりよ」
「そうか……」
柏木はわたくしを抱き寄せ、少し掠れた声でささやいた。
「こうなると、紫の上の病がもっと長引くよう、祈りたくなるな」
わたくしは無言でうなずいた。
他人の不幸を願うなど、わたくしはなんて怖ろしい女になってしまったのだろう。
紫の上の病が長引くのは、もしかしたらわたくしのこの想いのせいかもしれない。ふと、そんな考えが頭をよぎった。
かつて源氏の君の愛人が、自分でも知らないうちに生き霊となり、ついに正妻を憑り殺してしまったように、わたくしもまた、柏木との不義の恋を続けるために、紫の上に憑りついて、彼女を弱らせているのではないか、と。
それでも、願わずにいられない。柏木と抱き合うこの時間が、一日でも長く続くようにと。
この恋が、わたくしを変える。罪を犯しても恥じ入ることもなく、他人の病を喜ぶような怖ろしい女に。
そして、源氏の君をも目の前で平然と欺ける、狡く、ふてぶてしい女に。
わたくしはそんな自分の変化すら、驚きながらも心のどこかでひどく楽しんでいた。
もう、わたくしはただ飾られているだけの人形のような姫宮ではない。夫を騙して顔色一つ変えない、悪女なのだ。
そう思うと、ひとりでに笑みが込み上げてくる。源氏の君の、あの冷たい石のような瞳を思い出してみても、もう怖いとは感じなかった。以前はあの眼を思うだけで、彼の優しげで、そのくせ感情の抑揚がまったくない声を思い出すだけで、背筋が凍るほど怖ろしかったのに。
みんな、あなたのせいなのだわ、柏木。あなたの恋情が、あの輝く瞳が、わたくしをこうまで変えたのよ。
わたくしは生まれて初めての恋に、朝も夜も、陶然と酔いしれていた。わたくしも柏木も、この恋のために生まれてきたのだと、本気でそう思っていた。
「お気をつけくださいまし、紗沙さま。少しでも普段と違う様子があれば、誰かがすぐに気づいてしまいますわよ」
冷や汗をにじませている小侍従の、お小言もわからないわけではないけれど。
「ああ、もう! なにをそんなに嬉しそうになさってるんです! 紗沙さまは、夫に見捨てられて、夜離れの続く侘びしい妻ですのよ! そのようににこやかにしてらしたら、誰だっておかしいと思うじゃありませんか。あの意地悪婆さんたちに見られたら、いったい何を言われるか――!」
わたくしはつい、吹き出して笑ってしまった。
だって、後宮育ちで何事にも疎く気の利かないわたくしのために、源氏の君が特に選んだ教育係の女房たちを、「あの意地悪婆さん」だなんて。たしかに彼女たちは、ぼつぼつ白髪が目立ち始めたおばさんばかりだけれど。
「その時はおまえが、また上手に言いくるめてくれるのでしょう? 意地悪婆さんたちを」
「紗沙さま!」
「ありのままに言えばいいのよ。わたくしは大嫌いな源氏の君の顔を見ずに済んでいるから、とても機嫌が良いのだって」
それは事実だ。鵜の目鷹の目でわたくしを見張る女房たちにとっても、格好のうわさ話のたねになるだろう。
そしてそのうわさが、わたくしたちの真実を覆い隠してくれる。
「ねえ小侍従。おまえには感謝しているの」
困り果てたようにうつむく小侍従に、わたくしは言った。
それは、単なるなぐさめやお愛想ではなく、わたくしの本心だった。
「紗沙さま……」
「おまえに心配ばかりかけて、すまないと思っているわ。でもわたくし、幸せなの。生まれて初めて、生きていて良かったと思うの。みんなおまえのおかげだわ」
小侍従はまだ困ったように眉を寄せ、それでもわずかにほほ笑んで見せた。
「まあ。どういう風の吹き回しでございましょ。紗沙さまがわたしにお礼をおっしゃるなんて」
「本当よ。本当に感謝しているの。だっておまえがいなければ、この文だってわたくしの手元には届かないんだもの」
小さな薄墨色の紙に走り書きされた、柏木の手紙。今夜は内裏で宿直だから、わたくしのもとへは来られない、と書いてある。
「はいはい、わかりました」
ようやくいつもの小侍従の表情になる。
「それでしたら、わたしだけではなく、弁の君にも感謝してくださいましよ」
「弁の君って、柏木の乳母子ね? おまえの従姉妹の」
「ええ。彼女の協力がなければ、わたしだってお手紙を取り次ぐことはできませんのよ」
「忘れてないわ。いつか必ず、彼女にもお礼をするつもりよ。なにをすればいいかしら。やっぱり着物か何かを贈るのがいいかしら」
小侍従はくすくす笑い出した。
「そんなことをしたら、よけいに目立ってしまいますわよ。弁の君には、わたしからちゃんと紗沙さまのお気持ちを伝えておきますから」
早くお休みくださいまし、と、小侍従は部屋の灯りをひとつずつ消していった。
「……それは、わたしが始末しておきましょうか?」
臥所
(ふしど)
に身を横たえたわたくしに、小侍従がそっと手を差し出す。柏木からの手紙を焼き捨てるべきだと言っているのだ。
たしかにそうするべきだとわかっている。でも。
「待って。明日の朝まで」
たいした内容が書かれているわけではない。柏木の思いが歌として綴られているわけでもない。それでも、今夜はこの文を胸に抱いたまま眠りたかった。
小侍従は小さく吐息をついた。けれど、小さな結び文はそのままにしておいてくれた。
「おやすみなさいませ」
最後の灯りが吹き消され、小侍従がそっと部屋を出ていく。
わたくしは柏木の文を抱いたまま、ゆっくりと眼を閉じた。
慎重にならなければ。この幸せを失わないためにも。わたくしたちの幸福に、力を貸してくれている者たちのためにも。
けれど、どんなに言い聞かせても、わたくしは口元が自然にほころぶのを止めることができなかった。
そしてそのまま、淡く、形もとどめない薄紅色の夢の中へ落ちていった。
《弁の君の語れる》
んまーあ。女三の宮さまがそんなことをおっしゃったんですか? わたしなんぞにお礼の言葉をですって?
もったいないことでございますけど、そんなお気遣いをなさってくださるのなら、いっそ、こんな危ない火遊びはさっさとおやめくださるのが一番ですのにねえ。
そりゃまあ、わたしなんてたいしたお手伝いをしてるわけじゃございませんけど。
ただ、従妹のあなたに送る手紙の中に、こっそり柏木さまのお文を隠しておくだけ。そちらの姫宮さまからのお返事はいただけないっていうのは、柏木さまもご承知ですし。
あなたがわたしへの手紙に書いてくださる女三の宮さまのご様子は、すべて柏木さまにお話ししてますわよ。あなたからの手紙が来ない日は、そりゃもう、「小侍従からの文はどうした、まだ来ないのか。姫宮はいかがお過ごしでらっしゃるんだ」って、もうせっつかれちゃって、うるさいったら……。
もともと坊ちゃん育ちでこらえ性のある方じゃありませんけど、この頃はそれに拍車がかかっちゃって。乳母の教育が悪かったんじゃないかって、わたしの母を恨みたくなるくらい。
だから、お願いしますわ。こちらからの手紙がなくとも、できるだけこまめにお文をくださいましな。
従姉妹どうし、同じ女房どうしで毎日消息文をやりとりしてる分には、誰もおかしく思いませんもんねえ。誰だってやってることですもの。お互いが小耳に挟んだうわさ話や流行の恋歌、お互いの主人の悪口や愚痴まで、そうやって言い合って情報交換するのが、わたしたち女房の一番の楽しみ。
柏木さまですか? ええ、もうすっかりのぼせ上がってしまわれて。このごろは内裏への出仕も怠けがち、一条のお屋敷にも寄りつきゃしませんよ。柏木さまのそんな態度で、お父君の大臣さまから小言を言われるのは、乳母子のわたしなんですからねえ。
ああ、もう、いい加減こどもみたいな密夫ごっこは終わりにして、現実を見据えていただきたいですわ。
こんなことを続けていたら、いつか必ず源氏の君に知られてしまいますわよ。そうなってからでは遅いんですのに。
そりゃまあ、自分があちらの女こちらの女と浮かれ歩く代わりに、妻の密通にも見てみないふりをするっていうのが、色好みの粋な姿だとは言われてますけど。実際、そんなことができる男がいるもんですか。北の方を単衣一枚で叩き出しただの、相手の男を町の辻まで追いかけて丸坊主にしてやっただの、現実はそんなもんですわよ。中にはほんとに、二人並べて首を斬りとばしたなんて話も聞きますし。
いいえ、なんと言っても相手は源氏の君ですもの。准太上天皇、事実上この国の独裁者ですわよ。
そりゃあ表向きは、政務から引退されたことになっていますけど、今も源氏の君のご意見が廟堂を支配しているのは隠しようのない事実ですわ。内裏の陣定
(じんのさだめ)
なんてほんの形ばかり、どんなことも源氏の君にお伺いをたててからでないと、決定できないという話じゃありません? だって主上さまがおっしゃいますんでしょ、「そのことについて、源氏の君はどうおっしゃっているのか」って。源氏の君と違う意見を述べたところで、主上がお聞き入れくださらないんじゃあ、どうしようもありませんわよ。そのため、六条院は今でも源氏の君に面会を求める公卿の方々で、毎日長い列ができるとか。
この国に住む者はみな、生かすも殺すも源氏の君の思うがまま。首が飛ぶのが柏木さまお一人だけで済むかどうか……。
ああ、怖い。背中がぞおっとしますわ。
小侍従さん、あなたからも女三の宮さまにそれとなくお話しくださいましよ。命が惜しかったら、もうこんな危ない橋を渡るのはおよしなさいませって。文使いをするわたしたちだって、文字通り命が危ないんですからね。
そこのところをよぅく、お諭しくださいね……。
それから二、三日、陰鬱な雨が続いた。
ようやく小止みになった日の午後、二条院から牛車が着いた。
ひさしぶりに六条院に姿を見せた源氏の君は、わたくしの変化を敏感に見抜いたようだった。
「――どうかしたのですか? 今日は何だか、いつもと少し様子が違うようだ」
源氏の君は眉一つ動かさず、ごくふつうにそう言った。
けれどわたくしは、一瞬、呼吸が止まりそうになってしまった。
「しばらく見ないうちに、姫宮さまも少し大人になられたのかな。この前お会いした時と、どこかが違う」
「べ、別に、なにも」
たしかにわたくしは変わった。
……けれどまさかその理由までは、源氏の君にはわからないはず。
わたくしはさりげなく扇をかざし、顔を隠した。
落ち着かなくては。自分にそう言い聞かせれば聞かせるほど、心臓の鼓動が早まっていく。少しでも気をゆるめれば、呼吸さえ忙しなく焦りを伝えてしまいそうだった。
戻ってきたのは源氏の君一人だけで、紫の上はまだ二条の邸で寝ついたままなのだという。
「病人の様子も少し落ち着いてきたのでね。でもやはり、あちらのほうが気が休まるらしい。もう少し回復するまで、二条で養生させてやるつもりです」
「そうですか」
「冷たいお返事ですね。私があちらにかかり切りなので、拗ねているのかな?」
型どおり、まるで物語の古い歌のようなやりとりが交わされる。
でも、それが本当にうわべばかりの会話で、お互いの心がここにないことは、わたくしと源氏の君、当の本人たちが一番良く知っている。
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