夕夏はちらっと窓の外を眺めた。
 ぎらつく午後の日差しを浴びて、校庭の砂が真っ白に光っている。目に突き刺さるようなまぶしさだ。見るだけで頭がくらくらしてくる。
 まるでから煎りしてるフライパンみたい、と夕夏は思った。とてもじゃないが、あんなところを歩く気にはなれない。
 外へ出るのはもう少し待とう。せめてもうちょっと日が陰るまで。クーラーがろくに効かないとはいえ、教室に居残っていたほうがまだマシだ。
 まだ教室に残る少女たちも、同じことを考えているのだろう。
「あっついよねー。マジ、死にそう」
「えー、あたしは夏好きだよー。どんな暑くても平気ー! 休みだしー」
「ねえねえ、夏休みのバイト、もう決めたぁ?」
「あたしさー、新しい水着買ったんだー!」
 ……夏は、きらい。
 いやなことばかり、思い出すから。
 そして夕夏はふたたび、携帯の画面に目を戻した。
 こうしているあいだに、駿からメールが来るかもしれない。
 駿からメールがあれば、画面を確認しなくてもすぐにわかる。駿の時にだけ違う着メロが鳴るように設定してあるのだ。メールの着信だけでなく、電話がかかってきた時にも同じ曲が鳴る。
 その曲は、夕夏が生まれるずっと前に世界中で大ヒットした、古いラヴソングだった。夜空を駆け、愛しい人に月まで一緒に翔んでいこうと甘い夢をささやく恋唄。一番大切な人のメッセージだけを知らせる、夕夏のMY FAVORITE SONG。
 けれど今日で丸三日、そのメロディは鳴っていない。
 一通りメールの返信を終えると、夕夏はそのまま携帯サイトを眺めはじめた。
 映画やイベント、ショッピングの最新情報、最新着メロ、自分と同じ女子高生たちが多く集まる掲示板や写メ交換サイト――どこもたいして面白い話は載っていない。
 どうしようか。このままもう少し、教室に居残ろうか。それとも我慢して早めに帰ろうか。今日はママも近所の人と出かけて、夕方にならないと帰らないって言ってたから――。こんなことを言ったら怒られるだろうけれど、家に家族がいないとほっとするのだ。
 その時。
 窓際できゃあっと甲高い声があがった。
「ねえ、ちょっとあれ見てよ。校門とこ。あれって、湊川
(みなとがわ)の制服じゃない?」
「え、うそぉ! どこよ!?」
「ほらあそこ、校門のわき! でっかいバイク停めてるじゃん!」
 その声に、夕夏ははっと顔をあげた。
 湊川高校は、近隣でも指折りの進学校だ。歴史も古く、文武両道の校風で知られている。園女
(そのじょ)の生徒にとっても、憧れの的だ。ひまつぶしに付き合うならどこの学校の男でもいいけど、友達に自慢できる彼氏ならやっぱり湊川か徳稜だよね、と。
「やーん、ちょっとカッコいいよー! マジでぇ!」
「ねえねえ、誰、あれ!? もしかして、誰か待ってんのかな」
「園女の子を!? まさかあ。湊川は、園女の女なんかバカばっかって、誰も相手にしてくんないってゆーじゃん!」
 教室に残っていた少女たちが、好奇心いっぱいの表情で窓際に寄る。中には窓から身を乗り出して目をこらす者もいた。
 夕夏も席を立ち、クラスメイトの肩越しに彼女たちが指さす校門のほうを眺めた。
 煉瓦色の校門の陰に、背の高い姿が見える。黒い髪と白い開襟シャツ。園女の敷地に背を向けるようにして、大きな単車にもたれかかっている。顔はもちろん見えない。
 だから、カッコいいも悪いもわかるわけはなかったのだが。
 それだけで、夕夏には充分だった。
「――駿!」
 ぱっと身をひるがえし、自分の席に駆け戻って鞄をひっつかむ。
「えっ!? あれ、夕夏の知り合い!? ねえ、ちょっと!」
 クラスメイトの声にも、一切答えない。
 夕夏はそのまま2‐Bの教室を飛び出した。
 一段抜かしに階段を駆け下り、昇降口で靴を履き替えるのももどかしく、校庭へ出る。強烈な直射日光ももう気にならなかった。
 心臓がばくばく言ってる。身体が浮き上がるみたいに軽くて、けれど同時に、こんなにとろくさくしか走れない。
「駿――!」
 思いきり声をはりあげ、彼の名を呼んだ。
 フルフェイスのヘルメットを片腕にかけ、四〇〇ccのバイクによりかかって、人待ち顔で遠くを眺めている人が、振り向くより早く。
 夕夏はその人の腕にしがみついた。
「駿!!」
「夕夏!?」
 長い腕を両手で抱え、ぎゅうっと胸に抱きしめる。
 ひなたの大地みたいな、駿の匂いが夕夏の身体いっぱいに広がった。
「どしたの、駿! わざわざ園女まで来てくれるなんて」
「……お、おい、よせよ!」
 駿はひどく困惑した顔で、夕夏の手を振り払おうとした。日焼けした頬がうっすら朱く染まる。
「えー、いいじゃん!」
「離せよ、ばか。じろじろ見られてんだろ!」
 その言葉どおり、校門を出ていく少女たちが、すれ違いざまに興味津々の表情で駿と夕夏の姿を眺めていく。
 しかたなく、夕夏は駿の腕を離した。
 本当は離したくない。見たいヤツにはうんと見せつけてやればいいと思う。だって、駿は夕夏のものなのだから。
 駿は不機嫌そうに顔をそむけ、バイクのハンドルに手をかけた。重い車体を、体重をかけて動かし、押して歩き始める。フルフェイスのメットは肘にかけたままだ。
「あ、待ってよ、駿!」
 夕夏はあわててそのあとを追った。駿に追いつき、並んで歩き出す。
「バイク、乗らないの?」
「ああ」
「どうして? ね、うしろに乗せてよ」
「だめ。予備のメット、持ってきてねえし」
「えー、いいじゃん。ヘルメットなんていらないよ」
「ばか言うなよ。ノーヘル見つかって、罰金とられんのは俺なんだぞ」
 夕夏はくすくすっと笑った。
 いつもそうだ。駿のそばにいるだけで、身体中がぷちぷちはじける泡に満たされていくみたいに、うれしくて、なにもないのに笑みがこみ上げてくる。
「ねえ、どうしてこっちまで来てくれたの? 来るなんて言ってなかったじゃん」
「お前が来いって言ったんだろ」
 駿はぶっきらぼうに言った。
「携帯の留守電に入れてたじゃねえか、逢いに来てくれって。メールでも、おんなじようなの何通も何通も送ってきやがって」
「あ……」
 小さく声をあげ、夕夏はうつむいた。
「だ、だって……。だって、それは……ここんとこずっと、駿の携帯つながんなかったじゃん。メールしても返事くれないし……。だから、なんかあったんじゃないかって――」
「携帯、持ってなかったんだよ」
「え?」
 夕夏はぱっと駿を見上げた。その視線から逃げるように、駿は少し顔をそむける。
「親父のと間違えててさ。気がついたのは、昨日だった」
「え……。じゃあ、昨日までずっと、駿、おじさんの携帯持ち歩いてたってこと?」
 駿は黙ってうなずく。
「じゃ、駿の携帯は……おじさんが持ってたの!? ――やだっ! あたし、駿の携帯にいっぱいメールしちゃったのにっ!!」
「心配いらねえよ。ちゃんとロックかけてあるし、親父は俺のメールのぞき見したりしねえよ」
「そ、それはそうだけど……。でもさぁ――」
 駿に会いたい、逢いたい、逢いに来て。今すぐ来て。そんなメールを何通も何通も送ってしまった。
 最初は女の子の友達とやりとりしているようなただの雑談――元気? 受験勉強、がんばってる? そんな挨拶程度のものだった。
 けれどそれに返事が届かないと、次第に不安がつのってきて、文章を入力する手が止まらなくなってしまった。
 無視されるようなこと、駿を怒らせるような失敗を何かやってしまったんだろうか、駿に嫌われたんじゃないかと。
 ――どうして返事くれないの?
 ――あたし、なんか駿を怒らせること、しちゃった?
 ――ごめんね、駿。悪いとこがあったら、ちゃんと言ってよ。
 ――お願い。返事ちょうだい。……逢いたいの。
 ――逢いたいの。お願い、駿。逢いに来て。逢ってくれるだけで、いいから。
 直接顔を合わせていたら絶対に言わないような言葉でも、表情の伴わないメールにはつい書いてしまう。自分でも思いも寄らなかった剥き出しの感情が、そのまま文章になってしまうみたいだ。
「あんなん見たら、心配すんだろ。なんか、バカな真似でもすんじゃねーかと思ってよ」
「バカなまねって、なによ。どんなまね?」
「だから……いろいろだよ。いろんな――バカなこと」
 むすっとして、駿はそれきり口を閉じてしまった。夕夏がその表情をうかがおうとすると、ぷいと横を向いてしまう。
 夕夏の足が停まりそうになる。歩調をゆるめず歩いていく駿から遅れ、あわてて小走りで追いかける。
「ごめんね」
 うつむき、夕夏はぽつりとつぶやいた。
「別に」
 無愛想に、駿が答えた。やっと口をきいてくれた。
「気にしてねえよ」
「うん……」
 うなずいたものの、駿のその言葉を素直に信じることができない。
「気にしてねえって言ってんだろ」
 うなだれた夕夏の様子を横目でにらみ、苛立った声で駿が言った。
「腹立ってんなら、わざわざこんなとこまで来ねえよ」
「うん……。そうだよね」
 駿の言葉が信じられないわけじゃない。駿が怒っていないと言えば、本当にもう気に病む必要はないのだ。少なくとも、昨日のメールについては。
 ――信じられないのはむしろ、夕夏自身の心だ。
「ねえ。これからどうする?」
 顔をあげ、夕夏は明るい声で言った。しゃんと背筋を伸ばして、駿に笑顔を向ける。
 いつでも明るく、元気で、アイドル並みに可愛い。頭の中身はちょっとおソマツだけど、性格は人なつっこくて誰からも好かれる。それが、駿の知っている夕夏であるはずだ。
「どっかでお茶してく? 駿、おなか空いてる? それともカラオケとか――」
「いや。俺、あんま時間ねえんだ。このあと、予備校あっから」
「……そっか」
 つまらなさそうに、夕夏は小さく肩をすくめた。
「駅まで送ってく。俺、そっからバイクで予備校行くから」
 駿は夕夏のほうを見ようともしない。シャツの袖から伸びる二の腕にはきれいに筋肉の形が浮き上がり、額には汗がにじんでいる。この炎天下、やはり中型バイクの車体を押して歩くのは、かなり堪えるのだろう。
「あ……あのさ。駿――。あたしの家、来る?」
 自分で言ったその言葉に、どくん!とひとつ、心臓が大きく鳴った。
「今日……家に、誰もいないんだ。ちょっとだけ、寄ってかない? 喉渇いたでしょ。電車使えば十五分くらいだし、バイクは駅前の駐輪場に置いとけばいいじゃん」
「無理だろ。俺、お前ん家のおばさんに嫌われてっし。見つかったら、大騒ぎになんじゃねえの」
 そっけないその一言が、夕夏の胸に突き刺さった。
「そ、それは……。違うよ、駿。うちのママ、あたしが男と付き合うの、全然許してくんないの。相手が誰でも、どんな男でもおんなじなんだよ。高校生のくせに彼氏だの恋愛だの早すぎるって――すげーでしょ。今どき、そんなこと言う? まるで江戸時代みたい。だから……」
 夕夏はぼそぼそと弁解した。
 たしかに、表向きは言ったとおりだ。ママは、夕夏が恋愛とか男の子の噂話とかをするのを、すごく嫌がる。
 その理由はけして説明しようとはしないが、夕夏もママ自身も、そしてパパも、ちゃんとわかっている。わかりすぎるくらいに。
「だからあたし、女子校に行かされてるんだもん。中学ん時からさ。ママがそうしろって言い出したの。ふつうは父親だよね、そういうこと言うのってさ。うちって、ちょっとヘンかもね」
 まるでため息をつくみたいに、夕夏は言った。
「そうか? それだけ、お前ん家のおばさんが、お前のこと心配してるってことだろ」
「うん……。そうなんだけどね。わかってる」
 二人は、混雑する四車線の幹線道路を避けて、街路樹に囲まれた細い遊歩道に入った。
「ね、こっちの道歩こう。少しは涼しいよ」
 と、夕夏がうながしたのだ。
 住宅地の合間を抜けるその歩行者専用道路は、駅へ行くにはちょっと遠回りになるが、その分だけ駿と一緒にいられる時間が長くなる。園女の生徒と出くわす可能性も低くなる。 昔の用水路を埋め立てたというその道は、ところどころにベンチが置かれ、花壇も整備されている。細長い公園のようだ。夕方の涼しい時間には散歩をする人や子供連れの人の姿なども見られるのだが、さすがにこの暑さでは、歩く人の姿はまったくない。
 わずかに陽光をさえぎる街路樹の陰で、二人は唇を重ねた。
 何回キスしても、駿の唇が触れる瞬間は、心臓がきゅうっと縮み上がって、胸の真ん中が痛くなる。
 駿の背に両手を回し、精一杯抱きしめる。そうやって互いに抱きしめあうと、とく、とく、とく……と速くリズミカルな駿の鼓動を、じかにこの胸で感じることができる。彼の熱い体温が、一気に夕夏の中にも流れ込んでくる。
 ――駿に抱きしめられるのは、大好き。これだけで、あとはもう何もいらない。そう、このまま全部溶け合って、駿とひとつになれたらいいのに。
 背の高い駿とキスをするのに、夕夏はいつも少しかかとをあげて、背伸びをする。駿は気がついているだろうか。
 優しく、やわらかな動きで、駿の唇が触れた。まるで何かを探るように、乾いた唇で夕夏の唇をなぞる。
「……駿?」
 わずかに唇が離れた瞬間、夕夏はふと駿の名を呼んだ。
「なにか……、あったの?」
「え?」
 駿の肩がひくっと動いた。背中に回した手のひらで、彼の身体がこわばり、緊張したのを感じ取る。
「なにかって――なんだよ」
 逆に、駿が問いかけた。
 夕夏の両肩に手を置いて、押しのけるようにその身体を離す。苛立ったように眉を寄せ、じっと夕夏を見据えていた。
「え……。だ、だから……」
 夕夏は答えられなかった。
 駿のキスが、なんとなくいつもと違う。そんな気がした。
 いつものキスより、ほんの少し優しいような――少し強引で、支配的なような。
 夕夏を抱きしめる腕は、包み込む匂いは、たしかに駿のものなのに、どこか見知らぬ男のような感じがした。
 けれどそれは本当にわずかな違和感でしかなく、強く問いつめられれば、どこがどうとはっきり答えることができない。
 何が気に障ったのか、駿は不機嫌そうに眉根を寄せ、黒い瞳でじっと夕夏を見据えていた。まるでその目で、夕夏の嘘を暴き出そうとするみたいに。
「ううん、なんでもない」
 夕夏はうつむき、小さく首を横に振るしかなかった。
 それきり、何も言えなくなる。
 二人は互いを避けるようにわずかに視線をそらし、歩き出した。ぎこちない沈黙が互いのあいだにわだかまる。
 ……やっぱり、なにかあったのかもしれない。夕夏はつい、そう思ってしまった。
 いつもの駿らしくない。何かの拍子に、夕夏にはまったくわからない理由で黙り込んでしまうことは何度かあったけれど、それでも今は、普段の沈黙とは何かが違うような気がする。
 夕夏を見ていた、あの目。自分のことに無遠慮にくちばしを突っ込もうとする夕夏に腹を立てているようだったが、そのくせどこか、戸惑うような表情が浮かんでいた。まるで、本当に夕夏が駿の秘密を言い当ててしまったみたいに。
 でも、そんなことは訊けない。だってキスで男の変化を読みとるなんて、ものすごく男に詳しい女――手当たり次第に男と遊んでるヤリマン女と思われてしまいかねない。
 そんなことになったら……駿に誤解されて、嫌われてしまったら。
 ――だから、黙っているしかない。
 なにかあったなら、きっと駿は話してくれる。夕夏はそう、自分に言い聞かせた。大丈夫、駿があたしに嘘つくはずないんだから……。
 やがて初夏の陽光も、少しずつ西に傾いてくる。街路樹の影が長くなり、あたりはあかね色に染まり始めていた。
 気温は少しも下がらないけれど、ようやく少しだけ風が出てくる。
「俺、もう行くぞ」
 遊歩道を抜けると、駿はぶっきらぼうに言った。車道に降り、バイクのエンジンをかける。
 道路の反対側は、もう駅ビルの入り口だ。
 近隣に三つの高校を抱えるこの私鉄駅の周辺は、通学に利用する生徒たちの他にも、この駅で降りて自宅へ向かう者、他校の友人と待ち合わせする者と、さまざまな制服姿の若者たちでごった返している。さながら学生の見本市だ。
「うん……。気ぃつけてね」
 夕夏は小さな声で言った。
 駿を引き留めることができない。何か言いたいのに、全然言葉が見つからない。
 ……ほんとに何もなかったの、駿。今日、わざわざあたしに逢いに来てくれたのは、どうして? メールを見たから、ほんとにそれだけ? なにかほかに言いたいことがあったからじゃないの?
 胸の中には、こんなにも言いたいことが渦巻いているのに。
 ……やっぱり、なんにも言えないよ。
 ねえ駿、お願い、わかってよ。あたしがこんなに、あなたのことばっかり想ってるってこと――。
 夕夏は、ただじっと駿を見つめていることしかできなかった。
 フルフェイスメットをかぶった駿は、もう夕夏を見ようともしなかった。
 単車がとどろくような咆吼をあげる。
 そしてそのエグゾーストは、あっという間に夕夏の前から遠ざかっていった。
 その姿が交差点の向こうに消えて見えなくなるまで、夕夏はずっと駅ビルの前に立ちつくしていた。
 どのくらいそうやって、ぼんやりと立っていただろう。
 ふと我に返ったのは、鞄の中から聞こえる電子音のメロディのせいだった。
「あれ……。誰からだろ」
 男性アイドルグループの最新ヒットナンバー、そのサビの部分だけを短く鳴らすそのメロディは、メールの着信を知らせるものだ。
 夕夏はのろのろと鞄の中を探った。携帯電話を引っ張り出しながら、駅の構内に向かって歩き出す。
 もう三年以上も通学に使っている駅だ。何も考えなくても、身体が勝手に動く。そのまま改札を抜け、足を引きずるようにしてホームへの階段をあがった。そうやって歩きながら、メールをチェックする。
「あ、みっちからだ」
 着信したばかりのメールの差し出し人は、クラスメイトの少女だった。





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