1  王サマとワ・タ・シ


 あたしの朝は、一京
(いっけい)を起こすことからはじまる。
「おはよー、一京。朝だよ。起きて」
 キングスサイズのベッドには、ときどき一京以外にも、寝てる人がいたりする。はじめはびっくりしたけど、もうなれちゃった。
「一京! 早く起きてよ。学校、遅刻しちゃうよ!」
「んー……。るせーな……」
 毛布のかたまりが、もそ。もそもそ。
 くしゃくしゃになった茶髪が出てくる。
 よかった。今朝は、一京ひとりみたい。ゆうべは夜遊びして午前サマだったから、てっきりオンナ連れ込んでるかって、思ってたけど。
「あ……あでで……。アッタマいてえ……。二日酔いだあ――」
 ようやく、一京、顔を出した。
「こもも。今、何時だぁ?」
「もーすぐ8時」
「8時だあ!?」
 がばっと毛布をはねのけて、
「遅刻しちまうじゃねーかよ! なんで起こさなかったんだ、こもも!!」
 一京はどなった。
「起こしました! 何度も起こしたけど、一京が目ぇ覚ましてくんなかったんだもん!」
「うるせえっ! 口答えすんなっ!!」
 ばふっ。マクラが飛んでくる。続いて毛布、一京のパジャマ。
「オレの制服、どこだ!」
「そんなん知らなぁい!」
「さっさと探してこーいっ!!」
 冷たい水で顔を洗って、寝くたれてぐしゃぐしゃの髪も、きちんとセットして。
 ダークグリーンの制服に着替えるころには。
「ん。まあ、こんなもんかな」
 一京、いつもの一京になる。
 玉華学園高等部2年、君嶋一京。特進科で、東大お受験まっしぐら。おまけに、超が3つもつくお金持ち。
 そして、ハンサム。くやしいけど。
 ブリーチして、肩をすぎるくらいの長髪だけど、学校の先生にだって何にも言わせない。耳元には、2連のピアス。
 自慢の顔は、今はやりのキレイ系。それほどキツくもないけど、どこかキリッとした感じがあって。
 とーぜん、女の子にもめちゃめちゃモテる。
「こももー! 早くしろよー!」
 自分だけさっさと玄関を出て、一京がどなる。
「急げよ。オレと違っておまえ、普通科なんだからよ。生活指導も見逃してくんねーぜ」
 もー。誰のせいで遅くなったと思ってんのよ、誰のせいで。
「おら、急げ! のたのたしてんじゃねえよ!」
 一京はどなるけど。
 ムリ言わないでよ。あたし、荷物2人分持ってんのよ。せかすんだったら、自分のカバンくらい、自分で持て!
 ……なーんて、ほんとに一京に言えたら、どんなにいいかしらん……。
 あたし、小池もも。みんな、こももって呼ぶの。
 そんな、トクベツな子じゃないって、自分でもわかってる。
 ヒソカな自慢と言えば、この、くりん、て自然にカールするヘアスタイルくらいかな。天パで、ほっとくとものスゴイことになっちゃうんだけど、毎朝ちょっと手をかけるだけで、ほら、ナチュラルにハネて可愛いでしょ。
 そのほかは、お金持ちでもないし、勉強ができるわけでもない。ううん、むしろバカだと思うよ、自分でも。
 で、そんなあたしが、なんでこーやって、一京にくっついてるかって言えば。
 実は、うちの親の借金のため、なんだわ。



「すまんっ、もも! みーんなみんな、お父さんが悪いんだっ!!」
 そー言って、いきなりパパがあたしにあやまったのは、今年の夏休み。
 4月くらいからアブナイアブナイと思ってたパパの会社が、とーとーつぶれちゃった日。
 あたしのパパ、これでもちっちゃなソフトハウスの社長さんだった。でもITバブルがはじけてあえなく倒産、借金だけが山のよーに残っちゃった。
 その借金の相手が、悪かった。
「キミジマニコニコローン……?」
 つまり、サラ金。
 それも、あくどさじゃ超一流の。
 お金返せない人に生命保険かけて、「自殺して保険金もらえ!」なんて言うのも、あたりまえ。
 3LDKのささやかな我が家にも、毎日毎日借金取りが押しかけてくるようになっちゃって。
 それでパパ、ダメでもともとって、キミジマニコニコローンの社長に、直接お願いに行ったのね。返済を少しでも待ってくれるようにって。
「じょうだんじゃないですなあ、小池さん。私どもだって、商売なんですから」
 最初はケンもホロロってやつだった社長が、でも途中から、いきなり態度を変えた。
「おや、これは……。ご家族ですか?」
 パパが定期と一緒にしてた、あたしとママの写真を、見てから。
「あ、ああ……。落ちましたか」
 ぺこぺこおじぎしてるうちに、背広のポケットから落ちたみたい。それを君嶋社長が拾って。
「ほう、こちら、お嬢さん。いや、なかなかかわいらしい。おいくつですかな」
「ももは……16才です。高校1年で」
「ほー、高校生。いや、私にも息子が1人おりまして。まだまだ手のかかる年頃で、なのに母親が早くにいなくなってしまいましてな。そのせいか、どうも甘ったれで、人見知りしましてなあ」
 なんて、こんなこと言われたら、ふつうは幼稚園児か、せいぜい小学生くらいを想像するよねえ。
「実は私、今月、海外出張へ行かねばならんのです。そのあいだ、息子を家に1人で置いておくのが、どうにも心配で」
「は、はあ……」
「どうでしょう、小池さん。そのあいだ、お嬢さんにうちへ来てもらって、息子の遊び相手になってもらえんですかね。そうすれば、借金のことも考えさせていただきましょう」
 そんな言い方されたら、ことわれるわけ、ないじゃない。
 で、あたしも2週間くらいなら、ま、いっかって思ったの。ちっちゃい子、きらいじゃないしね。そんな小さいうちにお母さんが死んじゃったなんて、かわいそうじゃない。
 ところが。
「へー、おまえかあ。親父が用意してくれたオンナって」
 その息子は……あたしよりも年上だった。
「親父。自分の趣味でオンナ選ぶなよ」
「なに言っとるか。おまえだって好きだろーが。こーゆー、ちんまりして、いじめがいのありそーなタイプが」
「んー、まあ、キライじゃねーけどよ」
「そら見ろ。やっぱり親子だ」
 がははははは。
 反っくり返って、腰に手ぇあてて笑う、そのかっこまで、うりふたつ。
「ワシのいないあいだ、手当たり次第に女遊びされるより、ワシのメガネにかなった娘をあてがっとくほうが、ずっと安心だ。へたに病気持ちの女にでもひっかかったら、目も当てられんぞ」
「オレがそんなドジ踏むと思ってんのか? もっと息子を信用しろよ」
「ワシの息子だから、信用できんのじゃないか!」
 うそつきーって、思ったけど。
 立場は圧倒的に、あたしたち家族のほうが弱いもんね。あたし、しかたなく夏休みが終わるまで、一京の家に泊まり込むことになっちゃった。
 もちろんパパとママには、君嶋さん家の息子が高校生だなんて、言わなかったけど。
 一京の面倒を見るったって、家事はみんな通いのお手伝いさんがやってくれて、あたしの仕事なんて、なにもなかった。
 で、約束の2週間がすぎて。
 一京、あたしを離そうとしなかった。
「親父。オレ、こももが気にいっちまった。もうしばらく、うちにおいとくぜ」
 そのあいだにあたし、ヴァージンまで奪われちゃって。
 これは、あたしもバカだったの。
 一京に、
「おまえ、まだヴァージンだろ」
 なんて言われて、つい見栄はっちゃった。
「そ、そんなわけないでしょ。ちゃんとカレシいるもん!」
 そしたら一京、
「あ、そ。じゃあ遠慮いらねーよな」
 なんて、カンタンにベッドへあたしを押し倒した。
 抵抗するひまもなく、あれよあれよっていううちに……。
 一京、避妊はしてくれたし、上手だったけど(たぶん、ね。ほら、他の男がどんなんだか、知らないから)。
 終わったあと、
「やっぱりヴァージンだったじゃねーか。くだんねー見栄はってんじゃねーよ」
 って、言われちゃった。
「ま、悪くなかったぜ。これからオレが、ゆっくり仕込んでやるよ」
 仕込むって……仕込むって、ソレ、どーゆーこと!?
「おまえだって、オレのそばにいたほうがラクだよな。それともなにか? 親の借金返すために、ソープかヘルスで働くか? そっちがいいなら、親父の会社の系列店、紹介してやるぜ」
 こんなヤツに口先三寸で丸め込まれて、ヴァージンあげちゃったあたしって、いったいなに?
 タバコなんか吸いながら、一京、にやって笑った。
 その時、あたし、気がついた。
 あたしって、もしかしたら、とーっても不幸な女の子なのかもしれない……。



「わーん、その電車、待ってーっ!!」
 駅の階段を駆け下りて、ラッシュの電車に、あたしも一京もどうにか飛び込んだ。
「うきゅーっ。く、くるひ……」
 人、人、人で身動きとれない。
 そのうちに。
「あ……、や、やだ……!」
 おしりのあたりで、なにか、もぞもぞ動いてる。
 やだ、チカン!
 玉華学園の制服を着てると、特にチカンに狙われちゃうんだ。玉華って、お金持ちの家の子ばっかりが通う、お坊ちゃん学校で知られてるから。
 借金だらけの家の子のあたしが、通えるような学校じゃないのよ、ホントは。
 それもこれも、一京のせい。
「学校も一緒のほうが、都合がいいよな。校内エッチとか、いっぺんやってみたかったんだ、オレ」
 なんて言い出して。
 あたし、転校するはめになっちゃった。ま、学費は全部、一京の家で出してくれるんだけど。
 そうこうしてるうちに、チカンの手は、どんどん大胆になってくる。
 最初はスカートの上からさわってたのが、スカートをまくりあげて、ショーツまでひっぱってる。
 や、やだ。どうしよう。
 チカンですって、声出さなきゃ。
 でも、はずかしい。こわい。こいつがチカンだけじゃなく、もっとアブナイこと、たとえばナイフなんか出してきたら、ストーカーになったらって思うと、もう声なんか出ない。だってあり得ないことじゃないじゃん、今の世の中!
 えーん、どうしよう!?
 ――そうだ! 一京がそばにいるはず。
 助けて、一京!
 と思って、なんとか後ろをふりむいたら。
「よ♪」
 あたしの真後ろに立ってたのは、一京だった。
 つまり、今、あたしのおしりをモミモミしてるこの手は、一京の手!?
 真っ赤になってにらむあたしに、一京はにやって笑った。
 なまじっかハンサムだから、一京、こういう顔すると、ほんと悪党面になる。
「静かにしてろよ」
 あたしにだけ聞こえるよう、ささやいて。
「騒ぐと、パンツのゴム、切っちまうぞ」
 そ、そんなぁ。
 そのうちに一京、調子にのって、胸までさわってくる。
 右手はとっくに下着の中。あそこをじかにさわってる。
 あ……あ、やだ。
 やだ、そんなことしちゃ。
 一京の指が、あそこの中でくるくるって、動く。上から下へ、なぞるように。
 やさしい、ふれるかふれないかの、タッチ。
 かと思えば、いきなりクリちゃんに爪をたてて、ぎゅーって、責める。
 いやあぁっ! そんなことしないでぇ!
 か……感じちゃうよぉ……。
 身体中がかあっと熱くなる。あそこがじんじんして、息もおかしくなっちゃう。
 膝の力が抜けて、がくがくふるえ出す。それでも一京は、許してくれない。
 あそこはもうトロトロ。一京の指が動くたびに、くちゅん、ちゅぴ……って、やらしい音が聞こえちゃう。
「んっ……ん、くぅんん……」
 だめ、だめ。もうやめて。声が出ちゃうよ。
 きつく唇を咬んで、いっしょうけんめい我慢したけど。
「――ひっ!」
 長い指がいきなり、つぷっ、て入ってきた。
「ん、ん……っ、い、いっけい……っ!!」
 1本。また1本。
 根元までふかぁく、突きささる。
 そ、そんなことしたら、痛いよぉ……。
 ああ、でも……。痛いけど、ぐちゃぐちゃ突き上げられて、痛いんだけど……き、気持ちいい……。
 電車の中なのに。いっぱいいっぱい、人がいるのに。
 まわりの人だって、きっと気がついてる。あたしがこんなんなっちゃってること、気がついて、見ないフリして、ほんとはじーっと見つめてるんだ。やらしい子だって、電車の中でチカンされて、あんなに感じてるヘンタイの子だって、みんな、あたしのこと見てるんだ……。
 胸をいたずらしてたもう片方の手まで、スカートの中へもぐり込む。
 そして、さっきまでさんざんいじめられて、すっかりびんびんになっちゃったクリちゃんを、きゅうって、つまむ。
「ひぃんっ!!」
 そのまま、一京の指が、あたしの中でめちゃくちゃに動く。突き上げられて、ぐるぐる渦を巻くようにねじこまれて。
 ああ、もう我慢できないよぉっ!
「くんっ! ん、んくうう――っ!!」
 身体中がびくびくって、はじかれたようにケイレンして。
 あたし、イッちゃった。



「おら。おりるぞ、こもも」
 一京に腕をひっぱられても、ふらふらして、まともに歩けない。
 遅刻だけは、しないですんだけど。
 チャイムぎりぎりに校門をすり抜けて。
「おまえって、顔に似合わず、すっげーヤラしいよなぁ」
 まだ足元がふらつくあたしに、一京は耳元でささやいた。
「見ろよ。オレの指まで、べとべと」
「だ……だって……」
「イッたんだろ? さっき、電車ん中でさ」
 一京、意地悪く笑う。
 もー……泣きたい。
 一京はあたしの手をひっぱり、普通科の教室がある強者とは、反対のほうへ歩き出した。
「え……。ど、どこ行くの……。もう、授業始まっちゃうよ」
 連れていかれたのは、保健室。
「ま、まさか、ここで……」
「大丈夫、誰も来やしねーよ。こーゆー時のために、養護教諭に金つかませてあんだからよ」
 かんたんにひっぱり込まれちゃった。
 消毒薬のにおいのするベッドに放り出されて、一京の手が、あたしの制服をあっという間に脱がせていく。
「あ、あ……ちょっと待って、一京……」
 いやがっても、一京は全然聞いてくれない。
 そのうちに、一時間めが始まるチャイムが聞こえてきた。あーん、結局、遅刻だあ。
 ううん、遅刻ですむかな。このままだと、欠席になっちゃうんじゃないの、あたし。
「ん、ん、ふぅんん……」
 一京のキス。
 それだけで、頭の芯がくらくらしてきちゃう、キス。
 ブラウスの上から胸をつかまれて、ゆっくりやわらかく転がすようにもまれると、あたし、もうなんにもできなくなっちゃう。
「こもも」
 耳元で一京がささやく。その声だけで、背中がぞくぞくって、して。
 いったんベッドに押し倒したあたしを、一京は腕をつかんで引き起こした。
 そして、自分のベルトをはずして、ジッパーを下ろす。
「舐めろよ」
 あたし……うなずくしか、ない。
 だってもう、あそこがじんじんして、たまんないの。一京の言うこときかなくちゃ、なんにもしてもらえない。このまま放っておかれたら、もう、ヘンになっちゃいそう。
 両脚を開いた一京の前に、あたしはかがみ込んだ。
 一京が自分でつかみ出したそれは、もうびんびんになってた。
 さわると、とっても熱い。
 唇を寄せて。
 かぷん。
 口の中に呑み込む。
「んっ、ん……くむ、んうぅ……」
 苦い、いがらっぽい味が広がる。
「もっと奥までくわえろよ。ちゃんと舌使って、歯ぁたてんなって! 教えてやったろーが!」
 一京が、強く頭を押さえつける。
「んんーっ!」
 口の中が、一京でいっぱい。どんどん大きくなってきて、息もできないくらい。舌なんか動かせないよお。
「くはあっ!!」
 我慢できなくて、とうとう吐き出しちゃった。
「ったく、しょうがねえなぁ」
 咳き込むあたしを、一京は後ろから抱きかかえた。
「どうしたんだよ、ん? こもも」
 一京の手が、下にのびてくる。
「ここ、もう濡れてんぜ。オレのくわえて、濡らしちまったんかよ? ん?」
 ショーツがおろされて、じかに一京の指が触れてくる。
「あ、あぁ……。い、いっけい……」
 でもほんとに、あたしのあそこはもう、トロトロ。熱くて、じゅんじゅん疼いて、ラブシロップがあふれてる。
 頭の上からおおいかぶさるようにして、一京、そこにキスしてきた。
「あひゅううんんっ!」
 突きさされたみたいな、悲鳴が出ちゃう。
「あっ、あ、一京、だ、だめえ……!」
 いい――いい、すごくいいっ!
 一京のキスが、あそこ中がはいまわる。唇も舌も、まるで火傷しそうに熱くって、それが、それが気絶しちゃうくらい、気持ちいいのおっ!
 2人とも、制服はほとんど脱いでない。あたしのブラウスのボタンが2つ3つ開いて、あとは下着を下ろしただけ。だからよけい、イケナイことしてるって思えて、どきどきして、感じちゃう。
「ね、ねえ、一京。もう、お願い……」
「お願いって、なにをだよ?」
 一京、意地悪く笑った。
「どうしてほしいんだ? こもも。ちゃんと言えよ」
「そ、そんなぁ……」
 一京はさらにあそこをかき回して、責めてくる。ぐちゅんぐちゅん、て。
「あっ! あん、あぁんんっ!!」
 い、一京のいぢわるぅっ!
 一京は手早くコンドームを準備した。薄いゴムをつけたそれで、あたしのあそこを上下にこするの。
 一京のいちばん熱いとこが、つん、つん、てクリちゃんに当たって、そのたびに、びくん、びくんって、身体が跳ねちゃう。
「ひあっ! あ、だ、だめっ! そ、そんなの、だめえっ!!」
「ほらあ、言えよ! 言わなきゃずっとこのまんまだぜ!!」
 そんなあ! そんなことされたら、あたし、死んじゃうよぉ!!
「い、いれてくださいっ! 一京の、あ、熱くておっきぃの、こもものここに、いれて、いっぱいいっぱい、いぢめてくださいっ!!」
「よぉーし、こもも、良く言えたな!」
 脚をつかまれて、ぐうんって大きく開かされる。これ以上開けないって、とこまで。
「ごほうびやるぜ、こもも!!」
「あっ! あ、一京……あああんっ!!」
 一京のが、一気に――ほんと、一気に、入ってくるぅ!





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